大きな判断ミスにつながる「4つの感情」
「理性が感情にたやすく負けるなんてことは大昔から誰もが知っていること」
だからこそ、何かを判断したり意思決定をしたりするときは、感情的になっていないかどうか、もう一度冷静になってみましょう。
人は興奮していると前へ前へと進もうとします、そうなると、進む先に潜む危険に気づきにくくなり、成功のチャンスを過大に意識してしまいます。
例を出せば、カジノは眩しいほどの照明の中で大きな音がずっと鳴り響いていますよね。これは客を興奮させて、どんどんお金を使わせるという狙いがあるそうです。
自信がある大きな決断をするときほど興奮して進めてしまいがちですが、その先のリスクについて、落ち着いてもう一度確認するようにしましょう。
悩みがあると、それは仕事にも影響します。「プライベートはプライベート、仕事は仕事」と分けるなんて、なかなかできないものです。
不安になってしまうと、新しいことや変化を拒むようになるので決断するのも鈍くなります。
プライベートか仕事のどちらかでこういった症状があったら、もう片方の不安に伝染していないかをチェックする必要アリです。
人は悲しい気持ちになっているとき、目標を低く設定してしまうようです。
「気持ちと自信の関係」を調べるために行われた実験によると、被験者に模擬的に「商売」をしてもらったところ、悲しみを感じている人ほど、ものを安く売ってしまう傾向にあったそうです。
悲しいときは、低めにゴールを設定して気持ちを上向きにしたいものです。でも、一時の感情でせっかくの可能性を潰してしまっているとしたらもったいないですよね。もしどうしても悲しみが拭いきれないときは、強気が求められるような仕事をいったん避けるようにしましょう。
怒っているときは気が短くなっているため、きちんと検討しないまま物事を決めてしまいがち。
「怒り」は、とても原始的な感情。これは、人間がまだ野生に暮らしていた頃、素早く身を守るために生まれたものだと考えられているようです。しかし現代社会では、じっくりと考えて決断をしたほうがいい結果になることがほとんどでしょう。
自分が「怒りを感じているな」と思ったら、すぐに行動しようとせず、まずは深呼吸をして、心の中で10数えてください。一旦気持ちが落ち着けば、あとは冷静に対処することができるようになるはずです。